勝てなかった。琉球にさえも勝てなかった。
大変に失礼な言い方になるが、けちょんけちょんにしなければいけない相手だったはずだ。
それなのに、ラストプレーで劇的に追いついたとはいえ、引き分け。
しかも、リーグでは今季ワーストの3失点。順位は15位と、ひとつ落ちてしまった。
まずは試合の簡単な振り返りから始めよう。
琉球ペースで△3-3
基本的に琉球ペースだった。立ち上がりこそまだ良かったが、徐々にプレスに押されだす。
ヴォルティスは走れておらず、お決まりの最終ラインでのミスも目立ち始めて、ボールを奪ってもすぐ奪い返される場面が目立った。
嫌な流れが続く中でPKを得て先制するも、琉球ペースは変わらず。前半終了間際に相手にもPKを与えてしまい同点に。
52分には4-4ブロックの間に3人も入られる謎守備で強烈ミドルを刺されて逆転される始末。
シュートは素晴らしいものだったが、もっと早く戻れていれば、打たれる前に対応できたはずだ。
やっとの思いで85分に追いついた1分後には、クリアの判断ミスからまたまた弾丸ミドルを決められる。
いったい何をやってるんだ?日程とか、気候とか、そんなこと言い訳にできるレベルじゃないぞ?
その後は琉球が引いて、ヴォルティスはホセも上がる決死の攻撃。
ラストプレーのコーナーキックで漢・新井のヘッドでなんとかドローに持ち込んだものの、内容は完全に負け。
J3降格圏に沈む琉球にも勝てず、11度目の引き分けに終わった。
走れない、拾えない、繋げないの三重苦
ヴォルティスのスタメンは疲労を考慮してか4人の変更。エウシーニョ、長谷川雄志、西野、一美がスタメンに入った。
しかし、これは明らかに当たりではなかった。
考えてみてほしい。今年のヴォルティスに絶対的な右WGがいるだろうか?
今季のヴォルティスの試合をすべて見ている方はお分かりだと思うが、右WGの先発メンバーはポヤトス監督も毎試合のように変更している。
それなのに、明らかに序列が下であろう西野ではさすがに無理があった。
長谷川もそうだ。アンカーの序列でいえば櫻井に次ぐ2番目だが、危険察知が遅れていて守備での貢献度は低かった。
櫻井の代わりにはなれないだろう。どちらかといえば前で使うほうがいいかもしれない。(味方が理解してないから自分の力が出せないみたいな言い方は誤解されるからやめとけよ。)
長谷川に限ったことではない。ヴォルティスは今節も走れていなかったし、拾えていなかったし、繋がりも悪かった。
ギリギリの同点弾を決めた新井に1ミリも笑顔がなかったこと、そして選手の試合後のコメントを見ると、勝たなければいけない試合だったのはみんな分かっていたはずだ。
ホセが言ったように、試合開始からパワーを持って臨むべきだった。次節からは、ぜひそうしてもらいたい。いや、そうせざるを得ないだろう。
- ポヤトス監督への手紙
- 甲本ヘッドコーチへの手紙
- 天皇杯の戦い方
申し訳ありませんが、ここから下は有料になります。続きを読むには下記のいずれかを選択してください。
- すでにサブスク購入している方は →「購入済の方はログインしてください」
- この記事だけを読む方は →「この記事を購入して読む」100円
- 全記事が読めるサブスクを申し込む方は →「サブスク(定期)で読む」240円/月