ついに開幕した2023シーズン。
徳島県民の期待も大きく、12,070人という信じられない動員を記録した。
鳴門駅は完全にキャパオーバーだったことだろう。
第1節はトレーニングマッチでも対戦した大分トリニータをホームに迎え入れた。
開幕戦のスタメン
スタメンは・・・いや、こんなん誰も予想できんわ。
本当にサンデーをSBで使うなんて…
そして昨年の柱だったウチコーさん(内田航平)、エウシーニョがベンチ外。※エウシーニョは去年の最終節で退場したことによる出場停止が適用されてるのかもしれない。
調べたところ、2022シーズンの規定では「出場停止の未消化が1試合なら翌年に繰り越さない」となってました。
Jリーグ規律委員会が対象とする大会においては、シーズンが終了した時点で未消化の出場停止処分が1試合の場合、翌シーズンに繰り越さない。未消化の出場停止処分が2試合以上の場合、翌シーズンへ繰り越す。
2022シーズンの懲罰基準に関する確認事項-Jリーグ規律委員会
白井もベンチにはいるがスターターを外れている。控えキーパーは颯(田中)で、本職CBの控え選手はなし。まじかよ。
悪く言えば開幕戦から冒険しすぎであり、良く言えばロマンに溢れている。そんな印象。
昨季のベースなどなく敗戦
鳴門にはよくある強風の中での試合になったが、安部・曜一朗(柿谷)・海渡(森)は半袖ユニ。
元気すぎやろ。西谷なんて年中長袖やで。
不在のチャンさん(石井)に代わってキャプテンマークはその曜一朗。
トルコ地震の犠牲者に対して黙祷をして試合が始まったが、立ち上がりからボール支配は大分。
ヴォルティスは風上ながらかなり劣勢で試合が進んだ。
昨年までのビルドアップは見る影もなく大分のプレスにハメられてしまい、ホセ(スアレス)や最終ラインからのロングボールも相手のデカいDF3人に跳ね返され回収もできなかった。
なんならヴォルティスは選手同士が重なってしまうことも何度かあった。
特にサンデーとカカね。連携とは?
ピッチ全体にまんべんなく人がいて、立ち位置にこだわるダニ(ダニエルポヤトス前監督)のサッカーを見てきたサポにとっては違和感しかないだろう。僕を含めて。
ボール持たれるのって怖い…
でもダニのサッカーと違う良いプレーも随所にあって、それがゴール方向へのパスの多さ。
昨年までなら確実に横やマイナスのパスを出したであろう場面でも、ゴールに近いほうへのパスを選択することが多かった。
どちらかと言えばカウンターサッカーに近い、というようなことをウチコーさんだったか誰かが言っていたけど、そういうことなんだと思う。
ただ、本当にカウンター発動のときはともかく、「とにかく縦!」みたいな攻め急ぐサッカーにはなってほしくないし、相手のマークをずらすとかサイドチェンジとかのアイデアはほしい。
まあそんなことになったらベニ(ラバイン監督)は有無を言わさずクビだ。
ビルドアップに関しては白井が入ってから良くなった気がする。ボールを支配して落ち着いて試合を進めるにはやはり白井は不可欠じゃないだろうか。
ベニとしては、速いサッカーをするためにタツ(櫻井)を先発させた、というところかもしれない。いや、白井も速く、と言ったらやれるやろ。
結果はAT弾で悔しすぎる敗戦になったけど、県民の希望・西野太陽のJ初ゴールとか雄大(山下)のデビューとか今後につながることもあった。
なにより、ベニの頭の中にまたひとつ新たなデータが刻まれたわけで、これから戦術もブラッシュアップされていくことは間違いない。
まとめると?
不満だったところと良かったところをまとめておく。※あくまでも独断
サンデーSBは怖いし攻撃も蓋をされてた
タムさん(田向)も全然で結局西谷がワイドに流れてた
海渡がまったく活かされてない
大きな展開がなく大分は楽だった?
縦に刺すパスは良かった
太陽と坪井が昨年とは見違えるデキ
白井が入って中盤が安定
まじでなんで西谷はサイドに流れてたん?元々そういう作戦ならいいんやけど、西谷が外に開いたら1トップやん。
そのせいか海渡も不完全燃焼どころか着火することもできずに交代。せっかく気合い入れて半袖で出たのに。
西谷が流れた分は曜一朗が入ってきてたとはいえ、タムさんが上がってたらゴール前に3枚入れたじゃん。
守りも問題あり。厳しい言い方になってしまうが、守備面で見ても両SBは穴だったと思う。
真ん中に人が多い中盤ダイヤモンド型だとどうしてもSBの前のスペースは狙われる。そのぶんSBの守備力は重要になるけど、どれだけひいき目に見ても今節の二人はまずかった。
ミーニョ(ケサダ)やエウシーニョのコンディションが出場できるレベルになったら期待は膨らむけど、それが叶わないなら左に安部・右に外山が安心安全だろう。
それとやっぱり西谷はサイドの選手だと思うし、2トップにするなら違う選手をチョイスしてほしかった。
良かったのは太陽と坪井。悪いけどあんまり期待せずに見てた。あんな出来るなら去年もやってよ。
あと白井、やっぱり必要。タツも悪くなかったけど、白井の安定感と安心感はケタ違い。
スタメンでお願いします。
ベニの頭脳に期待
負けてしまったからいろいろ不満なところを書いたけど、1試合が終わってベニの頭には自チーム選手を含めたデータがまた新たにインプットされた。
ラ・レアル(前所属のレアル・ソシエダ)で分析を仕事にしていたヴォルティスの新監督は、試合を重ねるごとにその力を発揮してくれるはず。
試合での経験というものは、どれだけ練習を繰り返しても手に入らない重要なもの。それは選手だけでなく監督も同じだ。
10試合~15試合もすれば、自チーム選手の特徴(できること、できないこと)も完璧に把握してくれるだろうし、対戦相手のデータも蓄積される。
まだ1試合目が終わっただけ。サンデーは伸びしろしかないし、時期的にも悲観するには早すぎる。
5月には無敵になるから。
新しいヴォルティスはまだまだこれからだ。
ヴォルティス今節のMVP
試合には負けたけど今シーズンは毎節チームMVPを選出していこうと思う。
第1節のMVPは…佐藤晃大と藤田征也!
試合のデキが期待に反しすぎるぐらい悪かったので、引退セレモニーの主役二人にしておきます。
特にパンチさんは若手の手本になる人格者であり、本当に長い間ヴォルティスでプレーしてくれたからね。
征也も2020年の優勝には欠かせない存在だった。
二人ともありがとう。そして、お疲れ様でした。
次点で選手の中で一人選ぶなら、やっぱり太陽かな。
キーパーがはじいたボールを2回蹴り込んだけど、渡に当たった1本目はよく叩きつけたと思う。
上に外してもおかしくない難しいシュートだった。
次もメンバーに入るのは間違いなしでしょ。
今シーズンの太陽はジョーカーかもしれないぞ。注目やね。
vamos vortis!