シーズン序盤より点は取れるようになったけど、その代償で失点も増えてしまい、先制しながらもなかなか勝てないヴォルティス。
依然としてポヤトス監督解任論も続いているが、僕の意見はちょっと違うなと思っていて、下記のツイートをした。
これが(批判的な意見も含めて)そこそこの反応があったので、補足的に深掘りしておこうと思う。
こんなブログ書いたらまた反論コメント来るだろうけど、あえて書かせてもらう。
いちおう保険をかけておくと、上記のツイートとこの記事の内容は僕個人の意見であり、ポヤトス監督の続投が絶対に正しい選択だというわけではない。
解任派は解任派の意見があるだろうし、その考えに対しては尊重していて批判しているわけではないということはご理解いただきたい。
『1年でJ1復帰』を目標にするのは当たり前
1年でのJ1復帰を目標にして今季をスタートしたヴォルティス。
しかしフタを開けてみればサッパリの成績で、社長をはじめとするフロントや監督に対しての批判が後を絶たない。
だが冷静に考えてみてほしい。J2で戦うチームが昇格を目標にするのって当たり前じゃないか?
降格した手前、最終戦セレモニーで「1年で復帰します」って言うのも当然。新体制発表で「昇格が目標です」って言うのも下のカテゴリーにいたら当たり前だ。
あなたが会社員だとして、社長が「今年は赤字にしないのを目標にします」なんて言ったらどう感じるだろうか?
きっと「黒字が目標じゃないのか。大丈夫かこの社長…」って不信感を持つはずだ。黒字を目標にしないとトントンにするのも苦しくなるだろう。
昨季ギリギリで残った金沢や群馬もJ1昇格を目標にしてるはずだ。知らんけど。
監督解任だの社長やめろだの言ってる人はその言葉に引っ張られすぎだと思う。真に受けるなとは言わないけど、期待しすぎるのもやめたほうがいい。
「両想いと思ってた相手に告白したら全然違った」みたいな経験がある人もいるだろう。思わせぶりな態度に騙されるのは日本人の良くないところだ。
ヴォルティスは昨季の主力のほとんどがJ1に個人残留。今季はJ2からの移籍とJ1からの育成型レンタル+ルーキーを何人かの既存メンバーで支えるみたいな感じで成り立っている。
ポヤトス体制は2年目だが実質ゼロからの出直しのようなもので、追い打ちをかけるようなスーパー過密日程。
なかなか結果が出ない現状に納得はできなくても、今シーズンは我慢していいんじゃないだろうか。
監督解任を考えるのはJ3降格圏に落ちるピンチになってからでも遅くないだろう。さすがにそこまでの危機にはならないと思うが。
ポヤトス監督を解任したら劇的に良くなるの?
そもそも監督解任したところでヴォルティスが劇的に良くなるのか?って話だ。ここまでの苦戦もすべてが監督のせいというわけでもない。
選手のミスも監督の責任だと言えばそれまでだが、だからと言って解任するのはあまりにも理不尽じゃないだろうか。
ようやく選手も少しずつポヤトス戦術を理解して、必要に応じてポジションを動きながら得点が奪え始めたところだ。
それなのに監督を代えて、またゼロから始めるんですか?
繰り返しになるけど、昨季までとは大幅にメンバーが違う。たとえ甲本さんが代行しても、リカルドが来たとしても急激に良くなることはないだろう。
サポーターも少し先を見よう
このツイートは冒頭のツイートの続き。
サポーター、応援する人たちも、少し先の未来を見る必要があると思う。
リカルドも2年目は苦しんだ。当時のことはよく知らないが、1年目でプレーオフ進出争いを繰り広げていたのでおそらく批判を浴びただろう。
それでも我慢してリカルド体制を続けた結果、4年目でクラブ初のタイトルをもたらしたのは記憶に新しい。みんな称賛したはずだ。
たった2年前にそんな良い前例ができているのに、それに倣わない手はない。
監督を交代して簡単に勝てるようになれるなら、どのチームも苦労しないだろう。
亀より遅い歩みになってしまったけど、ヴォルティスは少しずつ強くなっている。過密日程は終わった。
残り21試合のヴォルティスに期待しようじゃないか。vamos vortis!