「これでいい、勝てばなんでもいいんや」と、今回も書くはずだったのに。
最後の最後にやられた。
93分まで何回も何回も攻め込まれながら、それでも落ち着いて跳ね返し続けたヴォルティス。そこにセットプレーの一撃。
周到に用意されたコーナーキック。ニアでのフリックに対応しきれず。
『サッカーあるある』の劇的AT弾だった。
あの時間にあの精度よ。どうしようもないわ。
惜しくも静岡連破とはならなかった。でも磐田・清水を相手にこれだけの内容なら大丈夫。
これから勝っていこう。
第13節のスタメン
ミーニョどこ行ったん。ベンチにも入ってないやん…
またアクシデント?勘弁してよ…
3CBはカカの出場停止が明けたにもかかわらず、変更なし。
前節の磐田戦はほぼ完璧な仕事をしたからね。怪我の功名。
カカはちょっと今シーズン集中力に欠けてるから、試合前の判断としては正解かな、と。
そもそも、うまくいったところは継続するのが筋やしね。カカが必要になるときは、また必ず来るから。
で、欠場のミーニョの代わりに西谷が左に戻って、右WBには太陽を抜擢。ほんまかいな。
ギャンブルすぎやろ、と思ったけど、大観衆のGWに地元出身の選手を起用するあたり、「ベニは粋な男やな」と思う。
舐めんなよ
乾やチアゴ・サンタナらをベンチに温存した清水に対して前半はほぼ完璧だったでしょ。
ヴォルティスもなかなかシュートを打てなかったけど、前半45分間の被シュートはなんとゼロ。
ターンオーバーとか舐めプしてくるからよ。ふざけんなよ。
攻撃では33分に曜一朗が状況を打開するロングシュート。これでヴォルティスに流れが来た。
40分にまさかの安部弾で先制した。
曜一朗の優しいFKを太ももトラップ。ちょっと流れたところにディフェンスとGKが食いついた瞬間、右足でチョンとシュートして決めた。
完全に油断してたやろ。安部をナメんなよ。
さすがに秋葉さんも焦ったか、できれば休ませたかったであろう乾とチアゴを後半開始から投入。
おかげでヴォルティスは風上なのに終始ドン引き。
自分の目を疑うぐらいの実力差を見せられたけど、ラスト15分からは中央を厚めにした5-4-1でシャットアウト。
なんとか逃げ切って連勝を飾・・・るはずだったのに、理解しがたいAT5分をしのぎ切れず。
見事に仕込まれたニアフリックのCKにまんまとやられ、最下位脱出のチャンスを逸してしまった。
うそだろ~
なんでAT5分もあんの?そんな止まってへんやろ。
でもみんなよく凌いだよ、あそこまで。
第13節まとめ
今節の良かったところと悪かったところのまとめ。
後半の内容は完璧に実力差なので、それほど悪いところはない試合だったかな、と。
太陽のWBはまだまだ
後半の数少ないチャンスを生かせず
前節から唯一のメンバー変更だった太陽のWB。やっぱり守備面がまだまだでしたね。成長段階すぎる。
3CBが安定していたからなんとかなった、という感じ。攻撃でも意図が合わない場面がいくつかあった。
試合終了直前のプレーも判断ミスと思う。後ろに戻してタイムアップになったけど、時間を考えて縦に出すべきだった。
まあ、しゃーないけどね。こういうのは経験で埋めていくしかないものだから。
エウシーニョとミーニョは軽くこなすと思うけど、「戻ってきてもポジションないぜ!」って言えるぐらい頑張れ。
あとチームとしては追加点、欲しかった。
後半は守備に奔走したけど、カウンターで決定的チャンスになりかけた場面もあったからね。
このへんも『カウンター慣れ』が必要かな、と。ヴォルティス本来の姿ではないけど・・・
前半はほぼ隙なし
後半もかなり耐えた
前半はバッチリ清水を封じた。メンバーを落としてきてたのも大きかったけど、中央を締めきって決定的な仕事をさせず。
クロスにもしっかり対応して190㎝超えのオ・セフンにヘッドすらさせなかったのは素晴らしい。やっぱり前半は安定してるね。
後半も圧倒的な力の差を見せつけられながらもよく耐えたと思う。
やられたコーナーキックも相手を褒めるべきだし、ミスらしいミスは61分のクリア失敗ぐらいで、「オイオイ…」みたいなシーンはほとんどなかった。
昂大・崚雅・安部の安心安全3バックはしばらく続けていきたいね。
曜一朗と太郎、復活か?
曜一朗、2トップの一角になってから存在感が増したと思う。
ワンタッチ目でビタっっとコントロールできるから、やっぱり相手からのプレッシャーがあるところでこそ活きる。
少し前まではDFライン近くまで落ちて受けてたりしたけど、それでは曜一朗の良さが出ないし怖くもない。なんなら曜一朗を復帰させた意味もない。
ベニのサッカーがうまくいってなかったのもあるかもしれないけれども。
とにかく曜一朗が本来の輝きを出しつつあり、相乗効果なのかなんなのか、太郎も攻守に躍動し始めている。
そこにちょいちょいミスをしながらも抜群のポジショニングでチャンスを作り、勇気をもった侵入を試みるリオも加わった。
再現性があるかと言われたらそうではないけど、ここ2節はこの前線でうまくいっている。これからの攻撃陣には期待していいんじゃないだろうか。
今の守備システムなら2点取れたらそうそう負けないから『毎試合、最低でも2点』を目指してやってくれよな。
ヴォルティス今節のMVP
今節のMVP。安部でいいと思う。
貴重な先制点は当然ながら、守備も崚雅や昂大とともに仕事キッチリ。
2試合続けて流れの失点なく守り抜いたのは拍手喝采でしょう。
まあ逆に言えばセットプレーからの守りが課題なのは相変わらずなんだけど、磐田・清水という強力な相手にセットプレーからの失点しか許さなかったのは自信を持っていい。
ショックな時間帯だったけど気にするな。降格圏脱出はすぐだよ。
前を向いて、GW3連戦のラストは必ず勝とう。
vamos vortis!